何故かの学生パロで義(コン?)南です。
設定とかその場のノリです。

 

 

 

 

 

 

 

 

train

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガタン ゴトン
ガタン ゴトン

 

揺れる車両。
詰まる車両。
室内温度とか湿度とかが上がってる車両。

はっきりいって気持ちのいいものでは無い。
それでも、僕はまだイスに座れていられるだけマシ。
こんな中で立ってたら僕、絶対身体壊れるよ。

正面にいる人と目を合わせたくないから、持っていた本を取り出して読み耽った。
本当は携帯をいじりたいところだけど、イスも人がぴっちりと座っているから横から見られるかもしれないし。
携帯のあのフィルターって、画面が暗くなるから使いたくないんだよね。

ガタン

電車が大きく揺れた。

僕の左隣に座る人の頭が僕の肩に乗っかった。
戻そうかと思ったけど、面倒臭かったからそのままにした。

 

ちらっと見たら、僕と同じ学生服を着ていた。

 

 

僕の降りる駅は終点。
だから最終的に車両の中の人口密度は減っていく。
大きい駅を3つ過ぎた辺りになったときには、立ってる人はいない。
イスも空席が目立つ。

ふと、混雑時からずっと僕の肩に頭を乗せているものの存在に目を向ける。
今は混んでないし、こんな空いてる状態でこんな体勢じゃあ変な風に見られるかもしれないし。
頭を退かす前に顔を見てやろうと除いてみると――――








南師猩君だった。


南師猩。
同じクラスの不良生徒。
それなのに成績が良い。ま、僕より下だけど。
それを根に持ってるのか、いつも「てめぇは俺が倒すっ!!ヘクトパスカル!!」とか言ってきてちょっと煩い。
何というか、鬱陶しい?
でも、そんな彼をからかうのがなりよりも楽しみで。



そんな煩い彼が、僕の肩に頭を乗せて眠っている。

ああ。
眠っている時は静かなんだ。

目つきは悪いけど、綺麗な色の目は閉じてて見えないし、

煩い口は寝息しか聞こえない。

何というか……
犬みたい。

 

終点駅に着いた。
他の人たちも荷物をもって降りていく中、猩君はなかなか起きない。

「しょうがないなぁ」

本をカバンに入れて猩君のカバンも一緒に持って、眠っている猩君の腕を無理やり引っ張って外にでた。
いきなり身体を引っ張られた形になった猩君は凄い驚いた顔をしたけど、そのまま一緒に外に出た。

「っ!!てめぇ!! 何でっ!?」

「猩君。口からよだれ出てるよ」

「っ!?」

「フフフっ…。嘘♪」

やっぱりからかうとおもしろいな♪
僕が浸ってると僕が持っていた自分のカバンを奪い取って一定距離をとった。
本当、こういう行動見ると犬みたい。

「君の降りる駅って、かなり前だよね。もうとっくに過ぎてるし」

「何っ!?」

「でも、今僕たちが乗ってたので終電だから帰れないね」

「!!!」

自分の腕についている時計を見て絶句する猩君。
何か、ちょっと可哀想になってきたなぁ……。

「ねぇ、猩君」

「……んだよ」

「僕、一人暮らしなんだ。君さえよければ僕の家に泊まらない?」

「だっ……誰がてめぇの所にっ!!!」

やっぱり拒否られた。
でもこっちには君の弱みがあるんだよ?

「いいのかなぁ。もし僕が気づかなかったら野宿しなくちゃならなかったのに〜」

「そっ……それ位何とも…」

「そういえば、猩君の寝顔って可愛いね♪」

「っ!!?//////」

「あんな可愛い寝顔してたら襲われちゃうよ♪」

そう言いながらさっき撮影した彼の寝顔を写真を見せると、固まってしまったみたい。

 

 

もういいや。
勝手に引っ張って連れてっちゃお。


真っ白になった猩君の手を掴み、僕は帰路についた。

 

 

 

 

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あとがき


突発で学生モンを書くことになった経緯がわからない(汗)←w

個人的にコン南は鬼畜というか無理やりなイメージがあって、
それはそれでおいしいけど、この二人で甘いのってなんだろうって思って創作。
本編で甘い要素が無い(笑)からと何故か学生パロで実行。

電車の中でなんかラブラブ(南師自覚無)なカンジになりました。

いつも電車を使っていて、一度寝過ごしてからというもの、かなり無理して起きてます。
でも最近、身体が降りる駅を覚えているらしく、用があってその先の駅に行くまで寝ようと思ったのに身体が強制的に起きました(汗)

4年の月日って怖いw

 

 

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