こんな日を作ったのは誰ですか…?
エイプリル
「さて、今日からまた仕事か…」
小春日和だが冷たい風が吹くシブヤ。
世間一般のように今日から新しくなるーーーー事の無い仕事だが、気分は新鮮。
とりあえず指令がくるまでブラブラすることにした。
「…んっ?あれは…」
前からズカズカと歩いてこっちに来る人影一つ。
上司、南師だ。
4月始まって早々に会うなんて、これって幸運?
実は密かに南師に惚れてる俺にとっては何とも幸運。
「オハヨーございます」
部下と上司はな訳だし、ここはキチンと挨拶。
「…おい、ちょっと面貸せ」
「えっ…まだ指令きてないですけど」
「いいから来い。虚数にされてぇのか?」
「…わかりました」
訂正。
不幸の前ぶりだった。
「オハヨー猩♪ナナ君もオハヨー」
南師に連れてこられた場所には狩谷さんがいた。
俺からも狩谷さんに挨拶をし、南師を見る。
腕を掴まれてここまで連れてこられたが、一体何をするつもりなんだ?
そんな事を悠長に考えている間に、展開は突然訪れた。
突然南師に腕を引かれ、南師からキスをされた。
しかも深く。
しかも狩谷さんの目の前で。
ちょ…ええええ!?
狩谷さんもいきなりの展開に硬直してるが一番追いついてないのは俺自身だ。
何なんだ、この展開は
ディープキスが終わり俺と南師は息切れしながら離れた。
酸素が足りなくて互いに涙目になっているが、南師の顔は俺からみてかなりエロく見えた。
少しの間呼吸を整えてから、最初に口を開いたのは南師だった。
「今日こいつと寝るから」
はぁっ!!!?
こいつ今なんつった!?
余計に混乱する俺とは反対に、狩谷さんは冷静だった。
というか…少し呆れてるというか…。
「…猩。いくらエイプリルフールだからって、他人を巻き込んだ誘い方はどうかと思うよ?」
「えっ…?」
エイプリルフール…?
あの嘘ついても許されるって日の事?
そういえば今日がその日だったな。
…待てよ?
それじゃあ今までのやりとりって、もしかして―――――。
「…わかったんなら俺の部屋に来い」
「ハイハイ…。ゴメンねナナ君。変な事に巻き込んで」
そういうと二人は俺を置いてどっかに行ってしまった。
えっと…。
もしかして俺、フラれた…?
-------
あとがき
突発狩南←7でした。
内容説明としては…
いつも狩谷に驚かされている側なので折角だから驚かせてやろうと思って、偶然近くにいた777を使って驚かせた―――って感じです。
つまり狩谷と両想い。777は片思い。
なんというか…777君可哀想すぎるだろ(笑)
今日がエイプリルフールだということをめざましてれびを見て知ったので(汗)
折角なので記念日小説を登校中に書いてみました。
携帯で最初に書いてしかも今日中にあげようと試みたので粗いです。
ちなみに私。
メッセンジャーの一言メモに友人たちが書いた嘘に見事に釣られました。