memory

       

       

       

       

       




      「なぁ……。ミッドガルについたら、お前はどうする?」






      今はもう、俺の記憶の中でしか聞こえない、あいつの声。
      ほんの少し前まで、俺の中でその存在を抹消されていたあいつの声。
      あいつのことを今思い出すと、自分自身の弱さに苛立たしさを覚える。
      記憶の中のあいつは、多分魔晄中毒になっていたであろう俺の事を何かと心配してくれていた。






      「俺は、ミッドガルに着いたらやりたいことがあるんだ」






      神羅屋敷から逃亡している時、あいつは俺にどうするかを聞いた。
      だがあいつは、俺の返事も待たずに自分の事を語り始めた。






      「よかったら、お前も一緒にやらないか?」






      確かあいつは、俺にそう声をかけてきたと思う。
      記憶自体、俺にとっては曖昧なものだから。
      だが、あいつはそんなことを言っていたような気がする。






      「まず始めに、七番街スラムにある店の大食いの賞金をとりにいくんだ。」






      ・・・・なんだろう。
      何か別の思いが混ざり混ざっているような気が・・・・。






      「この前、神羅屋敷のポスト(?)にチラシがはいっているのを見つけたんだ。」






      あいつは俺が詳しい状況説明を求めているように見えているようだ。
      だが・・・・。多分、俺はそんなことを思っていないはずだ。
      というか、いつポストなんか見たんだ・・・・?
      いや・・・・俺自身の記憶は曖昧なものだから、全てを信じてはいけないな。
      でも・・・・俺の判断も信用できるものではないな・・・・。






      「そうやってあらゆる店の道場破りをするのが、俺の小さな時の夢だったんだぁ〜。」






      いや、待て待て。
      こんな状況下でそんなことを言うわけがないだろ。
      でも・・・・。
      もしかしたら言ったのかもしれない。
      俺を励ますためにわざとそんなアホなことをいったのかもしれない。
      きっとそうだ。
      そうに違いない。






      「それで貯めた賞金使って、チョコボレーシングでガッポガッポと金を貯めるんだ。楽しいぞ?」






      記憶の中のあいつが俺に同意を求めてくる。
      こいつ・・・こんなキャラだったのか?






      「最終目的は・・・神羅に負けない会社を作って、俺たちのことを世間に暴露するんだ。」






      どうでもいいが・・・やけに会話か飛んでいると感じるのは俺の勘違いだろうか。






      「神羅が無くなったら・・・俺たちが新しい世界を作るんだ・・・。」






      どう答えろって言うんだ。
      俺に何を求めているんだ、こいつは。
      あまり変なことには巻き込まないでほしい。
      なのに―――――――――――。






      「友達・・・・・・だろ?」










      思考停止・・・。


      ティファ・・・・・・。
      俺は・・・・・・





      想い出に負けたよ










      最初にこの話を書こうとしたきっかけ・・・。
      「FF7ACのギャグが兎に角書きたい。」という思い、唯それだけだった。

      とはいっても、真面目な話でどうやって笑いを書くのかと自問した結果、最近波にのってハマっているザックスが名乗り出た。
      フィーバー!ザックス!


      無論、途中から自分でも何書いてるのかわかんなくなってきました。
      大体何で今頃フードファイトなんだよ・・・。
      懐かしいなぁ・・・。自分で書いといてなんだけど・・・。

       

      ※この話を書いたのはFF7CC発売前にしてFF7AC発売前です。

       

      Back